今回は、”炎上案件と判断できる特徴”について解説します。
炎上案件にはどうしても入りたくないんだよね…。炎上案件の特徴ってないのかな?
炎上案件には絶対はいりたくないよね!元コンサルで炎上案件に入ったことがある私の経験から未然に参画しないように、炎上案件の特徴をお伝えするね。
炎上プロジェクトの実態について、解説した過去記事はこちら!
コンサルの炎上案件の特徴とは?
結論から申し上げると、参画まえに判断できる炎上案件の特徴は以下です!
- プロジェクトのゴール(成果物)・ロードマップが不明確
- プロジェクトのスコープに対して、明らかにメンバーが少ない
- 案件に関する知識を有したメンバーがいない
では以上の特徴を1つ1つ解説していきます。
プロジェクトのゴール(成果物)・ロードマップが不明確
プロジェクトのゴール(成果物)・ロードマップが不明確の時は、炎上する可能性が非常に高いです。
コンサルの案件は、シニマネ以上がクライアントに対し、ゴール・成果物やロードマップを定義したプロジェクトの提案書を説明し、それをクライアントがOKすればプロジェクトの受注となります
ゴール・成果物やロードマップが不明確ということは、プロジェクトの提案をしているシニマネ以上のコンサルが具体的な工程を想像できていないということです。
上記のような場合、通常であればクライアントから当たり前のように拒否されるわけですが、受注されるようなケースがあります。
なぜ具体的なものの記載がない提案書を、クライアントがOKしてしまうのか?
それはクライアント側で、すでに炎上しているような状況で非常に困っていることを暗示しています。
まさに猫の手でも借りたい状態のとき、コンサルからのひどい提案であっても受け入れてしまうわけです。
対してコンサル側は、なぜ具体的な話ができないテーマの案件を提案し、パフォームできない可能性が高い案件をわざわざ受注してしまうのか。
それはコンサルの評価制度に原因があります。
コンサルはシニマネクラス以上になると、プロジェクトのデリバリーだけでなく、プロジェクトを受注してくるのが主な仕事になってきます。
そして評価制度としても、マネジャーまではデリバリーに関連するような参画率がメインだったのに対し、シニマネ以上になると案件受注額といった、営業的な評価指標の割合がウェイトを占めることになるわけです。
こうなると今までデリバリーは得意だったけど、営業的な動きが得意でないシニマネがどうするかというと、自分の得意領域でないテーマであっても、手あたり次第クライアントへ提案をし始めることになるのです。
そうするとまさに渦中にいるクライアントは、例えコンサルからのひどい提案であっても渡りに船ということで、その提案をOKとしてしまう構造なわけです。
そうして受注してきた、この案件のつけを誰が支払うことになるのかというと、実際にそのプロジェクトのデリバリーをしなければならないマネジャー以下のメンバーとなります。
実際にプロジェクトを受注してきたシニマネは、案件を獲得するのがメインな仕事となるため案件への参画率はよくて20%~30%といったところ。
つまり実質的には参画していないのと一緒。
こうしてデリバリーの中心となるマネジャー以下のメンバーが、事情がよくわからないまま炎上案件に巻き込まれ、夜通し対応せざるをえないといった状況が後を絶たないわけです。
プロジェクトのスコープに対して、明らかにメンバーが少ない
これも炎上必須の条件ですね。
先ほど記載したように、困ったシニマネが何が何でも案件を受注しようとした際に、どうするのかというと他社よりもメンバーを少なくし、金額を安く提案するという行動に出るわけです。
クライアント側からすれば、同じことをするのであれば、少しでも安いところに案件をお願いしたいところ。
そうすると格安の提案が受け入れられ、あとのつけを払うのがデリバリーのメンバーになるわけです。
とんでもないプロジェクトの提案スコープに対し、明らかにメンバーが少なかったら要注意です。
200%炎上しますから。
案件に関する知識を有したメンバーがいない
炎上案件の特徴としては、メジャーなテーマでないことが多いです。
メジャーなテーマは、シニマネクラスの大勢が提案している状況、つまりそれだけライバルが多く、案件が受注しづらいということです。
何が何でも案件の受注をしなければならないシニマネがどうするかというと、自分がその知識をもっていないに関わらず、ニッチな領域のテーマで提案をします。
なぜならニッチなテーマであれば、それだけライバルが少なく案件の受注確度が上がるからです。
そうしてニッチなテーマの案件でメンバーを募集するわけですが、ニッチなテーマであるので勿論その知識を有したメンバーは少ないわけです。
かつ案件を開始するには、丁度参画するメンバーがアベイラブルである必要があるわけですから、アベイラブルかつ、丁度ニッチなテーマの知識を有しているメンバーなど殆どいるわけなく、アベイラブルの素人同然のメンバーが集められるわけです。
こうなると、どうなるかもうお分かりですよね?
300%炎上します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
炎上案件の特徴を解説しました!
まとめると、以下になります。
- プロジェクトのゴール・成果物やロードマップが不明確なときは炎上する可能性が高い。クライアントも猫の手でも借りたい状況の時に、コンサルからのひどい提案であってもOKとしてしまう
- プロジェクトのスコープに対し、明らかにメンバーが少ないときは炎上する可能性が非常に高い。困ったシニマネが他社より金額を安く見せて、受注する確率を上げようとすることが原因
- 案件に関する知識を有したメンバーが少ないときは炎上する可能性が高い。困ったシニマネがニッチな領域で案件を受注してくることが原因
言い換えれば案件に参画する前に、
- プロジェクトのゴール・成果物やロードマップが明確か
- プロジェクトのスコープに対し、メンバーが足りているのか
- 案件に関する知識を有したメンバーがいるのか
を確認されることをおすすめします。
炎上案件に入って、消耗されるコンサルが少しでも減ることを切に願います。
もしすでに炎上案件に入ってしまい、心身ともに疲れきっていると感じている場合は転職を検討されるのが良いと思います。
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