今回は、”コンサルはなぜ嫌われるのか”を解説したいと思います。
せっかくコンサルになったのに、なぜかコンサルって嫌われている気がするんだよね…。気のせいかな?
そうだね、コンサルってなぜか嫌われがちな面があるよね。なぜコンサルが嫌われるのか、その実態を元コンサルの私が解説していきます。
コンサルはなぜ嫌われるのか
結論からいうと、以下になります!
- クライアントから雇用された外部社員だから
- コンサルへの支払金額が高額であるから
- コンサルの質がばらばらで、たまにポンコツが混じっているから
- カタカナ語をやたら使いがちで、なんか胡散臭いから
では一つ一つ解説していきますね。
クライアントから雇用された外部社員だから
コンサルはクライアントの正社員でなく、一定期間雇われた委託先の一つといえます。
クライアントからしてみれば単純に内部の正社員には文句がいいにくい。
なぜなら自社の社員に文句を言うと、結果的に自分の評判が悪くなる可能性が高いからです。
それに対し、コンサルはあくまで外部であり、関係性も一定期間の間だけ。
つまり、単純に文句の矛先が向かいやすいのです。
自社の社員に言いにくいことも、コンサルには無理難題を言って不満を言う。
かといって、契約を切るわけではない。
こういった面倒なクライアントに当たった場合は、プロジェクト期間は伸びて、コンサルティングファームは稼ぐことができます。
しかし、個々のコンサルメンバーのスキルアップに繋がっているかというと疑問な所があるので、早めに違うプロジェクトにアサインされるように動かれた方がいいかもしれません。
そして意外とこういった情報は、コンサルティングファーム内でも共有されているので、クライアントの皆さんも迂闊な態度は気をつけた方がいいかもしれません。
そのうち悪評が広まると、どこのコンサルティングファームも仕事を受けてくれなくなってしまいますから。
コンサルへの支払金額が高額であるから
クライアントがコンサルに支払う金額は高額です。
コンサルのスタッフレベルの方でも月100~200万程度、マネージャークラスであれば月300~400万クラスといった相場です。
かなり支払い金額は高額なわけですが、残念がながらそのお金の殆どがコンサルのブランド料としてコンサルティングファームに流れます。
つまりコンサルの個々のメンバーにお金はほぼ入っておらず、結果給料は大して高くありません。
むしろ、時間で割ると超薄給です。
そこらへんのコンビニのアルバイト時給より安いのではないでしょうか。
以前コンサルの給料について、解説した記事があるので興味のある方はこちらからどうぞ。
そして、コンサルのイメージを崩さないためにしっかりとしたスーツを買わなければならなかったり、残業によるタクシー代で可処分所得はさらに落ちてしまいます。
クライアントの皆さんは勘違いされないように。
決してコンサルの給料は高くありません(特にスタッフクラスは)。
高くない給料で無理難題に対応しているのです。
コンサルの質がばらばらで、たまにポンコツが混じっているから
残念ながらコンサルタントの実力は、個々メンバーによって全く異なります。
たまに本当にXX社のコンサルタントなのか?と悪い意味で目を見張るコンサルタントに出くわすこともあるかもしれません。
実力が低いコンサルタントがアサインされているということは、そのクライアントはコンサルティングファームからそのような評価がされているということを意味します。
つまり、実力が低いコンサルタントをアサインしてもいいと思われているということです。
コンサルが外部社員だからって、失礼な態度をとっていませんか?
いずれポンコツのコンサルタントしか、アサインされなくなってしまいますよ。
カタカナ語をやたら使いがちで、なんか胡散臭いから
コンサルタントの方も悪気があって、カタカナ語を使用しているわけでないのです。
コンサルティング業界にいるとカタカナ語を使用することに慣れてしまって、他業界からすると違和感があるような表現に気づかなくなってしまうのです。
コンサルの方は、ファクト(事実)、MECE(ミーシー)、プライオリティ(優先順位)などなど息をのむようにカタカナ語が出てきまいがちですが、気をつけてください。
クライアントによっては、気に障る方もいる可能性もありますので。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は”コンサルはなぜ嫌われるのか”がテーマでした。
まとめると、
コンサルが嫌われる理由は
- 外部社員であり、文句の矛先が向かいやすい
- コンサルへの支払金額は高額であるため。なお、コンサルの給料はそんなに高くない(特にスタッフは)
- コンサルの質がばらばらで、たまに目を見張るぐらいのポンコツが混じっているから
- 業界に染まったコンサルがカタカナ語を多用することで、胡散臭がられてしまうから
となります。
コンサルの方は、上記の点を意識して仕事に取り組まれてはいかがでしょうか。
少し気が楽になると思いますよ。
クライアントの方も、コンサルとの良好な関係性を維持された方がご自身にとってメリットが大きいと思いますので、上記の点を意識して、コンサルと丁寧なコミュニケーションを取られるのをおすすめします。
コンサルティングファーム内で、クライアントサイドの悪い噂は意外と流れているものです。
悪い噂が流れる人にならぬよう、お気をつけください。
ご参考になれば、幸いです。
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