今回は”コンサルの中途は辛い?使えないのか?”をテーマに解説していきます!
コンサルに転職したいと思っているのだけど、中途は辛いのかな?中途は使えないとか言われてたりするのかな。実態のところどうなんだろ…
コンサルに中途で入るのと、新卒で入るのとでは大分状況が異なるよね。僕も中途コンサルだから、実体験ふまえつつコンサル中途入社の実態を解説していくね。
コンサルの中途は辛いのか?
結論から申し上げると、コンサルの中途は辛いです!
理由は以下の点になります。
- 新卒優遇のカルチャーが存在する
- コンサル生え抜きを優遇するカルチャーがある
- 新卒コンサル対比で、何らかの専門性を求められる水準が高い
では、一つ一つ解説していきますね。
新卒優遇のカルチャーが存在する
ほとんどが中途のコンサルといえど、新卒優遇のカルチャーが存在します。
実際に私が所属していたファームは新卒優遇のカルチャーが存在しました。
タイトルが変わるような昇進はチームごとに人数が決まっており、その決められた人数の中で昇進していく人を決めていくのですが、基本的には新卒コンサルが優先的に昇進していきます※。
※よっぽどパフォーマンスが悪い人を除く
またプロジェクトのアサインも基本的に新卒コンサルの方を中途コンサルより優先的にアサインする傾向がありました。
勿論この新卒優遇のカルチャーは私が所属していたコンサルティングファームの場合に限った話かもしれませんが、多かれ少なかれ新卒を取っている企業はそのような傾向があります。
新卒を優遇する会社かどうかは、その会社の上の役職の方々の経歴を確認してみてください。
新卒の方が多い場合、その会社は実力関係なく新卒の方を優遇する会社である可能性が高いです。
ただし新卒採用が最近の場合、上記で判断することが難しいので、実際に働いている人に内情を確認されるのが一番確実だと思います。
コンサル生え抜きを優遇するカルチャーがある
最初の業界がコンサル業界だったかどうかは、実は見られている部分だったりします。
それは新卒・中途関係なく、社会人として働く経験がコンサル業界がはじめてであった人、そしてそのまま転職はしていようともコンサル業界に長くいる人ほど、なぜか他業界出身の方を嫌う傾向にあります。
コンサルならではのお作法的な部分に他業界の方が中々適応できていなかったり、コンサル歴が長い人がもっているコンプレックス的な部分であったり(他業界出身の方が専門性をもっている等)、理由は様々です。
上記のようなことが本当にあるのだろうか笑、と思う方も多いと思います。
ただ実際コンサルティングファームに入社されてみれば、新卒コンサル出身の方が発する、その微妙なニュアンスを感じ取れることでしょう。
コンサルならではのお作法とは?
少しコンサルならではのお作法について、もう少し記載いたします。
コンサルならではのお作法とは、主に以下になります。
- ロジカルシンキング
- パワポなど資料への異常なこだわり
ロジカルシンキングについて
このロジカルシンキングという言葉自体が、かなり抽象的で他業界の方からすると何?って思われる方も多いと思います。
日本語でいうと、合理的な考え方のこと。
社会人なんだから、合理的な考え方なんてもうすでに備わっているよ!
しかし、それはあくまでコンサルティング業界以外で許容された合理的な考えた方の水準。
コンサルティング業界では、より合理的な考えが必要であるとお考え下さい。
そうでないと、
何言っているのかわからない。MECEじゃないよね。
なんてコンサル上司から言われちゃいます。
ロジカルシンキングを鍛えたい方は、以下の本がおすすめです。
ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル (Best solution) [ 照屋華子 ]
かなり有名な本なので、ご存じな方も多いと思います。
勿論私は何度も読んだこともありますし、コンサルタントの方でこの本を知らない人はいないといっても過言ではないぐらいの本です。
ぜひロジカルシンキングを鍛え直したい方におすすめの本です。
パワポなどの資料への異常なこだわり
ほんとにコンサルタントほど、資料に命かけている職種はないです。
コンサルにとって、資料とはロジカルシンキングがまさに体現されたアウトプットのこと。
だから、単なる絵を描いた資料ではなく、ロジカルなストーリー仕立てで、クライアントひいては組織を動かすことを目的としています。
だから綺麗で、洗練されたメッセージラインにこだわりをもって資料を作成しているのです。
他業界でまだパワポあまり触ったことないという人は以下の1冊がおすすめです。
こちらも相当有名な一冊です。
本一冊で、コンサル上司から詰められる場面が減ると思えば安いものです。
ぜひ手にとって、洗練された資料が作成できることを目指してください。
新卒コンサル対比で専門性を求められる水準が高い
特に他業界出身の方で、コンサルに中途で入社される場合はほぼこのケースに該当します。
コンサルタントは短いスパンで、様々なテーマのプロジェクトを経験します。
そうすると、どうしても特定領域の専門性が身に付きにくい。
新卒からコンサルの方は、専門性ではなくコンサルティングというスキルで戦っているのです。
じゃあ他業界からコンサルティングファームに中途入社される方が、何に期待されているのかというと、業界や特定職種の専門性知識を期待されているのです。
つまり新卒コンサルの方より、絶対にその業界のことに詳しくなければなりません。
はなからコンサルティングスキルは期待されていないので、そこはご安心ください。
ただし専門性を武器にもっていない他業界出身の方が、コンサル業界に入社されると大変ご苦労されるのでご注意ください。
コンサルの中途は使えないのか?
これは間違いなく、使えると断言できます。
別に私が中途コンサルだから、ひいきしているということではありません笑
先ほど書いた通りコンサル歴が長い人ほど、実は自分の専門性が何なのかを悩んでいたりするのです。
なので他業界からコンサルに入社された方で、しっかりと専門性を備えられている方は引く手あまたです。
コンサルは様々なテーマのプロジェクトで、短期間でアウトプットを出さなければなりません。
プロジェクトのテーマについて、のらりくらりとインプットしている暇はありません。
そんな時に頼りになるのが、そのプロジェクトのテーマにあった専門性を元々有している方です。
なので、コンサルの中途は使えます。(むしろコンサル歴が長い人よりも)
ただし中途コンサルは、自分の専門外の領域のテーマのプロジェクトであった場合は、新卒コンサルよりパフォームしにくかったりします。
なぜならコンサルティングスキルはコンサル歴が長い人の方が、もっていますから。
よって自分が何の領域で専門性を有しているのかは、しっかりと社内でアピールされた方がいいでしょう。
そうすれば自分が活躍しやすいプロジェクトにアサインができる可能性が高まると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
内容をまとめると、
コンサルの中途は辛い。理由は、
・新卒コンサルより専門性の求められる水準が高い
・新卒優遇・コンサル生え抜きのカルチャーが存在するから
ただし、しっかり前職の専門性を有していれば大活躍できます。
大丈夫です。
新卒コンサルと違った中途コンサルならではのバリューの出し方ができます。
多少辛いところもあるかもしれませんが、中途コンサルは間違いなく活躍できます。
コンサルでない立場の経験は、実はずっとコンサルの方が喉から手が出るほどにほしい経験だったりするのですから。
もし心身ともに疲れきっていると感じている場合は、コンサルから転職を検討するのも良いと思います。
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またコンサルの方で転職を検討されている場合、下記記事でコンサルからの転職事情を詳細に解説しておりますので、是非参考にして転職の準備を進めていただければと思います。
ご参考になれば、幸いです。
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